もう少しのところで、人を大嫌いになるところでした──。

気を遣ってばかりの関係、しんどくなったことありませんか?

ある人とのやりとりの中で、私はいつもよりちょっと丁寧に、慎重に言葉を選んでいました。

想いは伝えたい。けれど、重たくならないように…。

押しつけにならず、でも曖昧にもならないように…。

その方の自由もできるだけ残して…

毎回そんなことを考えながら、莫大に気を遣い、文面を整えては送っていました。

その人のことを深く知っていたわけではありません。

何度か会ったことがある程度で、関係性はまだまだ浅い。

けれど私は、やりとりを重ねていくうちに、

「もっと仲良くなれたらいいな」と思っていました。

だからこそ慎重になっていました。

堅苦しくなりすぎず、でも軽すぎず。

一方的にならないように、でもこちらの意図はちゃんと伝わるように。

気を遣って、言葉を検討して、結果としてたくさんの時間を使っていました。

けれど、返ってくる反応はあまりに淡白で。

例えるなら、ボールを投げても、受け取ってもらえないような感覚でした。

ボールがそのままぽとりと地面に落ちる…みたいな感じ。

やりとりが続く中で、私の中に小さな苛立ちがじわじわ積もっていきました。

とはいえ、関係を放り出すのも無責任だし…

思い切って最後にもう一度だけメッセージを送りました。

「無理しないでね」って、そんな言葉も添えて。

でも、返ってきたのはまったく意図とは違う受け取り方をした返事でした。

まるで“売り込んでる”と思われていたようで、さすがにショックでした。

「えっ、そんなふうに思われてたの……?」

それまでのやりとりが全部ムダだったように感じて、思わず心の中でつぶやいてしまいました。

「もういいや。めんどくさっ!なんかこの人、大嫌いかも。もう二度と会わなくていい!」

独り言で口に出して言った瞬間、自分の耳で聞いたその言葉に、ひやっとしました。

──私は本当は、その人のことを嫌いじゃなかったのに。

気づいたんです。

私は気を遣いすぎて、疲れていたんだ。

しかも、その気遣いが報われていないと感じていた。

気を遣うことって悪いことじゃない。

でも、自分の本音よりも相手の感じ方を気にしすぎて、相手にばかり合わせ続けていると、だんだんしんどくなってきます。

そのしんどさが限界を超えたとき、

「嫌い」というラベルを貼って、自分から離れようとしていた。

「嫌い」って感じたけど、

あれは本当は、「もう無理」って私の中の本音が言っていたのかもしれない。

相手が悪いんじゃなくて、

私がずっと我慢していたことに、ようやく気づけた瞬間だった。

そう思ったら、ふっと気持ちが軽くなりました。

私はもう一度、自分の本音をダイレクトに伝えるメッセージを送りました。

まだ返事は来ていません。

でも、もう結果にはあまりこだわっていません。

YESでもNOでも、返事がなくても、もういい。

私は、最善を尽くしたから。

そして、もうその人のことを「嫌い」ではなくなっていました。 そのことが嬉しかった。

人に対して「嫌い」と感じるとき、

それは、ただの相性や性格の違いだけじゃないかもしれません。

それは、自分が自分に無理をしてきたことに気づくタイミングなのかもしれない。

婚活の場面でも、同じようなことがよく起きます。

出会って間もない時、気を遣いすぎて、やり取りに疲れてしまって

気づいたら「もう会いたくない」「もう無理」と感じてしまう。

でも、それって本当に相手のせいでしょうか?

もしかしたら、自分がずっと自分を後回しにして我慢をしてきた結果なのかもしれません。

そんなときは、自分に優しく声をかけてあげてくださいね。

「よく頑張ったね」

「相手の気持ちをたくさん考えて、たくさん気を遣ったよね」

そして、こう聞いてみてください。

「本当は、何を伝えたかった?」

「私は、どうしたかった?」

その気持ちにもう一度触れて、

勇気を出して、まっすぐに伝えてみたら──

きっと、何かが少し変わっていくはずです。


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