憧れの京都の三大祭りのひとつ葵祭をちょっとだけレポート

憧れの京都に引っ越したものの、古都らしい場所がニガテで、
結局はパン屋さんと喫茶店と文房具屋さんばかり通っている。

こんな私が、今回は京都三大祭りのひとつ「葵祭(あおいまつり)」に行ってきた。
こんな貴重な祭典を見ることができて、コーフン & 感激だった。

大混雑を予想して早めに京都御所に向かった。京都は、道幅とか電車の駅とかインフラが大混雑に対応していない。
そこがいいとこでもあるんだけど時間に間に合わないとアウトだから遅刻体質の私も今日だけは早めに家を出た。

御所の広大な敷地に入ると、お祭りの行列の通る道路とその両脇に、観客用のパイプ椅子がずらりと並べられていた。
これだけの数の椅子を並べるのにどれほどの時間がかかるのだろう。
そういうことを想像したくなるクセがあって、どうせ答えがわからないんだから、健一くんには、毎度そういう質問するのをやめてくれと言われる。
チケットに書かれている番号の椅子に座り、受付で渡されたパンフレットの説明を読みながら、キョロキョロ周りを見渡した。
相当な人がいる。たまたま近くに座っていた日本人観光ツアーのガイドさんの声が聞こえてきた。
寝言でもしゃべれそうなくらい慣れた説明。その説明がパンフレットの何倍もわかりやすくておもしろかった。ラッキー✌️だった。

いよいよ行列が始まった。

平安時代の装束をまとった500人以上の人たちが、ゆっくりと歩いて行く。
それぞれの役職や役割に応じた着物を着て、モノを手にしている。すごい!まるで歩く博物館だ。当然着物だけでなく、おしろいでお化粧をして、かつらも被り、頭からピロンとタレみたいなものを垂らしているひともいる。これだけ多くの人のヘアメイクをするのに、みんなは朝何時に集合したんだろうと、またそんなことを延々と考える。

馬に乗った男性の履き物がかわいい、形が印象的で目に飛び込んできた。先がくるんと丸くそり返っている。
あの履き物は、歩きやすいんだろうか、歩きにくいのだろうか。行列は、歩く人もいれば、馬に乗っている人もいる。
馬の上の人は、位の高いエライ人なのだそうだ。年配の人も若い人もいる。その役割に応じた年齢なのだろう。
子供がかわいい。お祭りのヒロインである斎王代の行列が始まると、一気にスマホで写真や動画を撮る人が増えて、雰囲気が華やいだ。

牛や馬も着飾って行列に加わる。つやつやと真っ黒な牛が、金の美しい布をつけている。ハッとするほどキレイだった。
牧場にいる牛とは別の動物のようだった。

はるかいにしえの昔、この場所に、色とりどりの着物を着た多くの人たちが往き来している時代があった。
何だか夢のようで信じられない。なんとゴージャスな世界だろう。どのような思いでみなは生きていたのだろうか。

長い行列は、意外とあっという間に終わってしまった。あれは、夢だったのかと思うくらい。
もう一回でじゅうぶんかなとも思うけれど、次回はもっと事前に勉強して、最前列で見たいとも思う。
ほんとのほんとは、私も着物を着て行列に参加してみたいと密かに思った。そうしたらどんな顔をして歩こうかなと想像したりする。

雑誌や本で見るのと、目でナマで見るのは大違いだった。
混んでいるとこは行きたくないけれど、こんなにいいものだとわかると、やっぱりリアルに体験したい。
夏の祇園祭、秋の時代祭も見たいと思った。お祭り制覇を今年の目標にしようかな。


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