「ほんわかしました。」
ほんわかしました。
そう言われました。
ウチの読書会のことです。
最高にうれしい感想でした。
正しいウチの読書会の使い方です。
「ほんわか」よりは、勉強になりましたとか、タメになりましたとか、
そんな感想の方がふつうの読書会では多いかもしれないけれど、そこをめざしていません。
ほんわかしながら、本を楽しく読めて、
ほんわかした夜の時間を過ごして、
一日を締めくくれるなんて理想だなと、改めて思いました。
さてさて、そのほんわかの正体はなんなんだろう…
ウチの読書会は、三部構成になっています。はじめの30分は、グッドアンドニューとクリアタイムと呼んでいるのですが、
最近あったことをシェアしてもらう時間です。
ネガもポジも、どちらでもオッケー。うれしくてみんなに聞いてもらいたいことでもいいし、
最近始めたドキドキすることでもいいし、ショックで悲しかったこと、つらかったことでもいい、
ナチュラルにその場で思いついた話したいことを話してもらっています。
わたしにとって、みなさんから聞くナマのニュースは、「飛び出す絵本」なんです。
子供の頃に手に取った飛び出す絵本、あれです。
ページをめくると、印象的なイメージがびよよ〜んと、カラフルな絵で飛び出してくる。
横に飛び出た紙をちょっと引っ張ってみると、しゅっしゅっと動いたりして、いよいよかわいい。
そんな風に、みなさんの日常の中の出来事がびよよ〜んと、わたしの頭の中に浮かびます。
その姿がイキイキと動きます。勝手にそんなイメージを持ちながら、ほーっすごいっと思いながら聞いています。
実は、この時間が読書会の90分の中のクライマックス！というくらい好きです。もう楽しみで楽しみで…
前回は、赤ちゃんをだっこして参加してくださった方がいて、
お母さんが赤ちゃんに向ける愛に満ち満ちたあたたかい眼差しに癒され、
赤ちゃんの大きな漆黒のひとみに、ズーム越しに吸い込まれそうでした。
なんて、なんて、かわいいんだろう、震えました。
クリアタイムでは、「今この瞬間」に集中するために、
気になってることを読書会の間だけ横に置く宣言をしてもらいます。
ふだんスマホでアプリを使う時、バックグラウンドでは、ほかのアプリも立ち上がっていて動いています。
同じように、何かを熱心にやりながら、意外と意識の裏では気になってることや考えていることが結構あるものです。
これを言語化して、一旦横におきますよ、という宣言は意味があるなあと、毎回思います。
今日はクリアすることありません、宣言も、それはそれでグーだ！と思います。
そして読書タイム。
「読んでこなくてもいい」と掲げているので、この30分で集中して読んでもらいます。
もちろん読んできている方もいるので、その時は、パラパラとページをめくりながら、
みんなと共有したいことをピックアップしてもらってもいいし、もう一回一部をぐぅーっと集中して読んでもいい。
何かに集中する時って、暑い日に、溶けないように全集中してアイスクリームを食べてる時と近いなぁと思います。
すごく気持ちいいものです。
最後がシェアタイム。
「いいこと言おうとする」の禁止なので、
読書後に思ったことを、気楽にふわふわと口から出してもらいます。
おとといの読書会では、この作家の作品は、ほかの作品の方がおもしろいですよ、
例えば、こんなこんな作品があってお年寄りの大勢の神様たちが、地球の家庭に派遣されて、厄介になる話しで…
確かにそっちの方がおもしろそう…
そんな風に、読んだものとは関係ない話でも大歓迎です。
あまり読み進められなかったひとには、読めない理由があるんです。
なので、この作品、なんか苦手で読めないんですよね、なんでだと思います？
実は、わたしも無理だったわ〜。
ぱっくり意見が分かれたり…とかも過去にありました。
正直言って、主催のわたしが、全部読めてないこともありますので。
初めてでも、おひとりでも、よかったら気軽に参加してみてください。
これまで参加された方は、20代から60代まで、男女は半々くらいです。
もし、参加できなくても、ご興味あれば、先ずは同じ本を読んでみてください。
毎月まゆまゆと、あーでもない、こーでもないとけっこう悩みながら次の本を選んでいます。
だから本のチョイスにはちょっと自信があります。
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