真夜中のおなべの中

最近リクエストして毎日のように作ってもらっている一皿。白菜と大根とサバ缶とお出汁のハーモニー。もしこれを取調室で出されたら、絶対心がとろけて白状するなあと思った。取調室は行ったことないけれど(そして今は、カツ丼とかタバコとか出しちゃいけないらしいけど)

   

真夜中に、頭を抱えながら、リビングの片隅のスペースでパソコンを打っていた。明日まで終わらせないといけないものがある。

実は、真夜中はたのしい。まよなかという言葉の音にもうっとりするし、シーンとした静けさの中で作業に没頭するのは、海の底にもぐっていくみたいでミステリアスな興奮がある。

   

「あっ、ちょっと何か食べたい。」そう思った。

晩ごはんの時に美味しかったものは、数時間たった真夜中にはもっと美味しくなっている。

デスクを離れてキッチンに立った。かちゃかちゃ音がしないように、そおっとお鍋のフタをあけて冷えたお鍋を覗き込んだ。スープと具をおわんにそっとよそって口に入れた。冷え冷えに冷たいスープが、湯たんぽみたいにぽっと灯った。思わず「ぷはーおいしい」とため息たもれた。

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ティッシュの横顔は、いつもひょうきんだ。

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誕生日に食べること