「養育費は諦めた方がいい」と言われた日。

離婚するとき、公正証書を作って養育費の取り決めをしました。

でも、元夫は自己破産を何度もしていて(何度も、ってすごいですよね…笑)。

公証役場でも、「お金は諦めた方がいいかもしれません」と言われました。

実際、元夫からは

「ない袖は振れない」そう何度も言われました。

そのときの私の気持ち、想像できるでしょうか?

—— はらわたが煮えくり返るような怒り。

なんで私ばっかり?

ふたりの子どもなのに。

なんで私だけが、しんどい思いをしなきゃいけないの?

怒りが、どす黒いオリのように体の中に沈殿していく。

日に日に、重く、深く、心を蝕んでいきました。

思い出すたびに、顔が般若のようになっていたと思います。

ギリギリいうほど歯を食いしばって、怒りと不安を押し殺していました。

息子がいなかったら、生きていけなかったと思います。

可愛くてたまらなかった。

でも、生活の不安が巨大な「おばけ」のように膨れ上がり、それがやがて、元夫への憎しみに変わっていきました。

そんなある日。

たまたま、ある編集さんの講座に参加しました。最後にプレゼントとして、主催の方からひとりずつ本をいただきました。

直感で選びました、そう言って私に渡された本は、「鏡の法則」という本でした。

この本がわたしの人生を変えてくれた、そう思っています。

当時は忙しさと疲れで、謎の高熱が続くことがありました。

40度の熱が、2ヶ月連続で1週間続くという…いま思えば、それも奇跡のはじまりだった。

そういうことでもなければ、あの本を手に取ることはなかったと思います。

熱が下がったある日、ベットから起き上がり、なぜかその本を手に取り開きました。

そして、そこに書かれていたワークを、半日かけて実践しました。

—— 最後に「その人に電話をかける」というワークがあって。

昼から始めたワークの最後には、すっかり日が暮れていました。

どんなに電話しても出なかった元夫が、その日に限って電話に出たんです。

まるで奇跡のようでした。

その日から、私の中のドス黒い怒りは、少しずつ、流れ出す様にスーッと消えていきました。

20年間の苦しみでした。

どれほど心が軽くなったか。

どれほど、穏やかになれたか。

涙を流しても流しても、止まらないほどの安堵に包まれました。

後日のことですが、それから少ししてから、元夫が今はこれしかできないけれどとお金を持ってきてくれました。

最初の約束の金額からは遠かったけれど、もうこれでいいと思いました。

憎しみの正体は、彼が養育費を払ってくれなかったことではなく、お金がなくなる恐怖だったのかもしれない

そんなふうに今は思います。


「どうしても許せない人がいる」そんな気持ちを抱えている方へ。

感情は、人に「こうしたらいいよ」と言われて、簡単に変えられるようなものではありません。

だから直接はすすめられないけれど、ここにだけ、残しておこうと思います。

もし、私のように「元夫をどうしても許せない」と苦しんでいる方がいたら、よかったらご連絡ください。

憎しみを手放すのは、簡単なことではありません。

でも——

「憎しみを手放せない自分を許すこと」は、きっとできる。

今の私は、そう思えます。

あの20年間は無駄ではなかったけれど、でも自分を責め続けることはなかったと思います。

どうか、怒りや憎しみを抱えた自分を責めないでください。

そのままのあなたを、まずはあなた自身が許してあげてくださいね。



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