京都のひとみたいに散歩する
連休後半は3年ぶりに風邪をひいて鼻水が流れ、目がしょぼしょぼする
読書会の参加費を払っていなかった事件が発覚し、わたしに怒られた健一くんはしょんぼりして靴磨きを始めた。（本人はしょんぼりなんかしてないと言っていた）
玄関から、ものすごい勢いで靴をしゃかしゃか磨いている音が響く
そっと後ろからのぞくと、玄関中にたくさんの靴を広げてせっせとクリームをぬり、小刻みに動かしているブラシの音が聞こえてくる。
えらいなあと思う、やるときはものすごくやる人、自分からはまずやらない
磨き終わって、目をキラキラさせて、見て見て綺麗になったでしょう、早くはいてほしいなと、アピールするところが健一くんらしい
体調イマイチとは言え、毎日10キロのランニングを休むのは、逆に勇気がいる、歯磨きしてないみたいな、お風呂入っていないみたいな、パンツはいてないみたいな・・・
まじめに気持ちが悪い
夕方涼しい風に吹かれたくて鴨川に行く
まるで京都の人みたいだなあとうれしくなった。
テイクアウトでコーヒーを飲みながら散歩しようと、行きたかった珈琲屋さんを探したらふたつともお休み、
ゴールデンウェークなのに、ゴールデンウィークだからか・・・
京都ではこうゆうことが頻繁に起きる
コンビニで買った珈琲も美味しく感じた
河原の芝生の上で、５メートルくらい離れて野球のボールを素手でキャッチボールするカップルを見かけた。
ものすごく楽しそうだった。
近い距離で、相手に球を投げて、受け取って、また投げて、受け取って、その繰り返し、単調なことだけど丁寧に遊んでいた。
ふたりとも、ボールを包み込むように両手でしっかりと受け取る手元が印象的だった。
会話もこんなふうに、丁寧に投げて、受け取って、投げ返す、を繰り返せば、ぜったい仲良しは続くはず。
相手が投げたボールを受けとらなかったり、取りにくいところに投げてしまったり、投げずに諦めたり
うまくいかない夫婦関係ってそういうことが起きているのかなあ、と自分の過去を振り返って、二人を見ながらそんなことを思った。
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