その“駆け引き”、壊れる前にやめて ― 愛されたいのに、試してしまうあなたへ ―
「もう別れる！」
かつて、何度も口にしたことがある。
喧嘩をしたとき
相手の気持ちが見えなくて不安になったとき
心のどこかで「これを言えば、何か変わるかもしれない」と思ってた。
本気じゃない。
でも、そう言えば相手が追いかけてくれる気がした。
「いや、オレは別れたくない」
そんな言葉が引き出せたり、
しばらくして向こうから歩み寄ってきたり。
一瞬、関係がつながったように感じる。
ほんの少しの安心と、スパイスのような刺激。
でも、それを繰り返すたびに
関係の奥の方に、静かにヒビが入っていくことに気づいてなかった。
ある人が言っていた。
彼氏に「オレを試すな」と言われて、ハッとした、と。
本当は愛されたいだけなのに
信じられない気持ちや不安を、試すという形でぶつけていた。
その一言で、はじめて気づいたそう。
試される側は、実はとても苦しい。
信じてほしかったはずなのに、疑われたままになる。
そして最悪の場合、本当に
「じゃあ、別れよう」となってしまう。
一度スイッチが入ると、どんなに泣いても、後悔しても
もう戻れない。
……実験済みです。
関係が不安定なときに必要なのは
相手を揺さぶることじゃない。
自分の不安をぶつけることでもない。
まずは、自分の気持ちを静かに見つめてみること。
そして、こう問いかけてみる。
「私は本当は、どうしたい？」
相手にどうしてほしかったのか？
本当はどうなりたかったのか？
私は、どう在りたいのか？
うまくいかない状況は、見直すきっかけをくれているという、素晴らしいチャンスだ。
そのタイミングで、まっすぐに向き合って決めればいい。
別れるのか。
もう一度、向き合って築き直すのか。
どちらも、間違いじゃない。
自分で選んだ道なら、それが正解になる。
そして――
大切なのは、選んだことで、ぶれない自分になること。
相手に揺さぶられるのでもなく、環境に流されるのでもなく
自分の想いや選択を信じること。
そうやって、自分の軸を少しずつ育てていくことで
恋愛も、人との関わりも、きっと変わっていく。
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