相手が怒っているままなのに、どうやって話しかけたらいいの?
話しかけたら火に油?な状態、よくやってます。笑
けんかのあと、一番むずかしいこと
けんかをした時、いちばんむずかしいのは、
「どのタイミングで」
「どんなふうに」
仲直りを切り出すか、だと思う。
私はこれまで何万回もケンカをしてきたけれど、
正直、うまくやれたことなんてほとんどない。
やっぱりいつも、手探りだし、反省もするし、あーっと後悔もする。
とくにしんどいのが、相手がまだ怒っているっぽいとき。
なんか、こっちはもう話しかけてもいいかなって思っていても、
向こうの表情とか態度とかがまだピリピリしていて、部屋にこもっていると
「やっぱムリだ。。。」って、ドアの前で引き返したりする。
「わたし、本当に謝りたいのかな?」
数々の失敗を繰り返した今、まず最初に、自分自身に聞いてみるようにしていることがある。
「わたし、本当に謝りたいの?」
「それとも、この空気に耐えられなくて、この状況をなんとかしたいだけなの?」
これ、すごく大事だと思ってる。
自分が悪かったと思ってる部分と、
「いやいや、でも、むこうだって…」って思ってる部分が、絶対混ざっていて
そのごちゃごちゃしたまま謝ると、だいたい失敗する。
表面的には「ごめんね」って言ってるくせに、
心の奥ではぜんぜん納得してないから、
言われた側もどこかで違和感を感じてしまって、さらにこじれる。
仲直り、どころか、火に油を注ぐ結果になる。
ついついクセがでる・・・「わかってもらいたい」
下手に声をかけたら火に油だってことも、もうわかってる。
でも逆に、「わかってもらいたい」と思って、
早めに話しかけてしまうこともある。
「私だって傷ついた」
「そっちの言い方だって、ひどくない?」(まあ、私の方がたいてい口は悪いが・・・)
そういう想いを、どうしても伝えたくなる。
そしてその気持ちは、いちばん切実だったりする。
ただ、それを“相手がまだ何も受け取れる状態じゃないとき”にぶつけてしまうと、こじれる。
間違いなくこじれる。
それもまた、何度も経験してきたことだった。
“怒ってる” ように見えても・・・、
相手はただ黙って整理してるだけかもしれない。
もしくは、自分でもどうしたらいいかわからなくて、閉じこもってるだけかもしれない。
“困ってる” だけかもしれない。
“今はまだ、聞ける状態じゃない” のかもしれない
そう思うと、こっちの伝え方も少し変わってくるかもしれない。
「わかってもらいたい」という気持ちを持っていても、
それを押しつけるんじゃなくて、
“いつかわかるだろう” くらいの温度で待っていられると、気持ちが楽でいられる(ことはわかっている)。
頭を冷やしながら、そんなことを考えられるようになっただけで150点だと、思うようにしている。
じゃあ、どうやって話しかける?
私がよく使うのは、言葉じゃない方法で空気をやわらかくすること。
(誤魔化すとも言える)
「コーヒー飲むけど要る?」って聞いてみるとか。
わざとらしくてもいい、ほんのちょっとだけ日常に戻す。
「こっちはもう戦闘モードじゃないよ」って伝える。
もちろん、それでもダメなときもある。
でも、やっちゃいけないのは、わざわざ正面から聞くこと。
「まだ怒ってるの?!」
「こっちは謝ろうと思っているのに!」
これは、ぜったいやっちゃいけない(ことはわかっている)。
仲直り=完全に分かり合うこと、ではない
以前の私は、ケンカしたら「最後まで話しきって理解し合わなきゃ」と思っていた。
「同じことを繰り返したくない!」と言う気持ちも強かった。
でもそれって、めちゃくちゃ消耗するし、どこかで行き止まる。
無理なのだ。
何周もして、今はこう思うようになった。
“理解しようとする姿勢” があれば、それで十分なんじゃないか。
全部を分かり合おうとしなくていい。
でも、関係を続けたいと思っていることは、
なんとなく伝わるようにしておく。
それが、今の私にとっての “仲直り” のかたち。
冷ますって、ほんとうはどういうこと?
うちはどちらもカッとなりやすいタイプ。
どっちも負けないくらいすごい。
だからいったん距離を置くのは、必要不可欠。
感情が熱々のまま話し始めると、だいたい火だるまになる。
でも不思議なもので、1時間くらいすると、
「あれ、なんであんなに怒ったんだっけ?」って思えてくることもある。
だけど、冷ますことには “落とし穴” がある。
それは、
「相手に謝らせたくて怒ってるふりをしてるとき」。
とっくに怒りはおさまっているのに、怒ってるように見せている。
「オレが悪かった、ごめん」と言わせたいだけ。
これ、時間が経っても冷めない。
それは冷静になってるんじゃなくて、
ずっと「怒ったアピール」をしている状態。
相手のに謝らせて自己正当化をしたいだけだ。
わたしはこれをプロフェッショナルレベルでやっていた。
女子に多い手口だと思う。
最後に:プレイじゃなくて、整理する時間を
だから、”冷ます” というのは、
“プレイ”じゃなくて、
“ほんとうに自分の気持ちを落ち着いた時間” であるべきなんだと思う。
それができたとき、ようやく自然にこう思える。
「よし、話してみようかな」
仲直りって、たぶんそこからしか始まらない。
怒りやすい自分。
うまく話しかけられない自分。
でも、それでも大事にしたい関係がある。
そんな“ちょっと不器用だけど本気な人”を、結はふ(Yuwau) は歓迎します。